不動産のこんなときどうする?

建物解体中に解体業者さんから一本の電話が・・・・

「建物の下に井戸がでてきました。」

これ、不動産あるあるです。

水道は私たちの生活において必要不可欠な存在です。

日本は水道設備が整っているおかげで、蛇口をひねるだけで安全な水を手に入れることができます。
しかし、当然のことながら最初から日本中に水道が普及していたわけではありません。水道は徐々に進化し、今のように普及しました。

水道が整備される前は川の水や井戸水を、自分の土地まで自力で運び使用をしていました。そのため

古くからある土地の敷地内には当時使用していた井戸がそのまま残っているよくあります。

飲用水として井戸水を利用する場合には衛生検査などを受ける必要がありますが、それ以外の用途として今も井戸水を利用しているケースもあります。

では、実際に売却を検討している敷地内に井戸があった場合どうしたらよいのでしょうか。

井戸のある土地を売却する場合には、売主の責任が問われる場合が存在します。
井戸など大きなものが埋まっている場合、その土地の地盤が通常より弱くなってしまう可能性があります。
そのため、土地の売買契約の際には、売主は買主に対して地中に埋蔵物があるという事実を告知する義務があります。

そして、売却を行うときに井戸を埋め戻して売り出すことがあります。

その際に、こんなご質問をいただきます。

「井戸はそのまま埋めてもいいのでしょうか。」

ここは注意が必要です。

「井戸を取り壊す」とはいえ、ただ井戸の中に土を入れて埋めればいい訳ではありません。

井戸は適切に撤去しないと地盤や近隣の水質に影響を及ぼす恐れがあるので、埋め戻しを行う際には、井戸がすでに機能していない場合は中に残っている水を汲み上げて掃除をし、残っているガスや湿気などを井戸の外に出す工程も必要となりますので、信頼できる業者に依頼することが大切です。

また、 地域によっては井戸を撤去する前にお祓いや息抜きを行うことがあります。 強制されるものではないですが、お祓いや息抜きを行う意味を知っておくと、必要性を検討しやすくなるでしょう。

購入を検討される方へも井戸があった場合には「ここに井戸がありましたが、息抜きをして処理をしました。」と一言お話するだけで安心へとつながります。