目に見えないからこそ念入りに

下のイラストを見て気になる事はありますか?

2つのイラストは第三者の敷地を経由して引き込まれている水道管のイラストです。

特に、昔(約30年以上前)に分譲された土地や、古い中古住宅に見られることの多いケースです。

近年では特段の理由がない限り、上記イラストのように引き込みを行うことはほとんどありません。

なぜならば下のイラストのように前面の公道より直接各戸に引き込まれている方が、近隣トラブルなどの問題は起きにくいのです。

第三者の敷地を経由して引き込まれている水道管の場合に考えられる問題点なんでしょう。     (※ご自身土地に第三者の水道管が埋設されている場合も同様。)

1.配管の破裂や漏水などがあった時の修理費等の負担問題。

2.第三者の水道管が埋設されている事による、建築や土地利用の制限。

3.水圧不足になる可能性。

では、上記のような土地や住宅は売れない?!

なんてもちろん、そんなことはありませんのでご安心ください。

この状態を解決する案をご紹介します

1.前面の公道より直接、自身の土地に引込みし直す。

2.経由しているお宅に事情を説明した上で「敷地を利用している」旨の合意書を作成する。

引き込みし直しが出来れば、理想ですが、道路の舗装状況、道路の種別、水道本管の埋設状況によって、大きく予算や方法が変わってきます。

ですので、売却時に合意書を作成するケースが多いのが現実です。

水道管は地面下にあり実際に目で見て確認ことはできません。

そのため事前の充分な物件調査がとても大切。

聞きなれない言葉や分かりづらい事も多く、不動産の取引はひとつひとつ状況や条件が異なるため同じ物件はありません。

特にご相続などで取得をされた物件は購入の経緯や土地の状況すら不明なケースが多いです。

事前に不動産に関する話をご家族で話題にしてみると、まさか!知らなかった話が出てくることもあるかもしれません。

そして、それがゆくゆくは大切な情報になるかもしれませんのでぜひ大切に覚えておいてください